ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第11巻 感想

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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」第11巻を早速読みました。

直前の9巻、10巻では主人公のベルくんのスカッとする活躍がなかったためストレスの多い展開でしたが、10巻のラストのエピソードで、次は活躍してくれるはずと予感させるものがありました。今回の11巻ではその期待に十二分に答えてくれてます。

良かった点

  • リリ最高
  • 作戦目標が「強敵の撃破」ではなく、「目的地までの護衛」
  • ベル・クラネルの熱い戦い、熱い思い

残念だった点

  • ロキ・ファミリアみんないい人
  • フィンが勇者してない

リリ最高

今巻の見所はやはりリリ。テンプレなツンデレももちろんいいのですが、そのスキルを存分に生かした活躍は爽快です。ミッションの要として、敵部隊の展開情報の収集と、敵の情報を攪乱させることに成功し、護衛ミッションを成功に導きます。これはフィンも惚れ直して当然です。

11巻で活躍のリリルカ・エーデ嬢

11巻で活躍のリリルカ・エーデ嬢

最強のロキ・ファミリアとの直接対決で、作戦目標が「敵全滅」だったら、どうやっても勝ち目はありませんが、「要人の護送」だったら、戦闘能力の差をひっくり返すことができるという展開がにくいですね。

フェルズのありったけの魔法アイテムと、ヴェルフの魔剣と、リリの特殊スキルが作戦のポイントです。また、普段はバイトをしたり誘拐されたりとあまり役に立った印象のなかった神様も、司令塔としてこれまでにない大活躍を見せます。

一方でヘスティア・ファミリアの戦闘要員は、今回は影が薄いです。春姫のレベルブーストは焼け石に水、むしろかけられるのは死亡フラグでみんな瞬殺される羽目に。命にいたっては、何かしたっけレベルです。

ロキファミリアみんないい人問題

ただ、全体としてみると、結局のところ、ロキ・ファミリアが作戦勝ちしているという印象は否めません。特に致命的なのが、ロキ・ファミリアの高レベル冒険者がほぼ全員妨害に参加できてしまっているところです。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の世界では一級冒険者と呼ばれる人たちは文字通り一騎当千です。現実だと達人1人では素人5人と同時に戦って勝つことは難しいですが、この世界では低レベル冒険者をいくら集めたところで高レベル冒険者一人にかないません。この点は軍隊とファミリアとの対決を描いた第8巻の描写からも明らかで、数千の軍隊が数人の高レベル冒険者にいいようにあしらわれています。

そういう意味では、ロキ・ファミリアの高レベル冒険者が護衛の妨害の参加に成功された段階で、陽動作戦は失敗したとも言えます。オトリになっているベルにアイズ・ヴァレンシュタインを張り付けることに成功したとはいえ、残りの首脳陣はフィンとリヴェリアを除いて、ほぼ全員護衛対象に対する攻撃を仕掛けています。

もちろん目論見が外れてピンチになるのはお約束ではあるのですが、結果的にご都合主義に流れてしまった感があります。いろいろあったとはいえ、妨害する高レベル冒険者が全員戦意を喪失したから、護衛に成功したという展開になってしまったのは残念なところですね。

フィンが勇者していない

あとはフィンの想定外に対する対処能力が低く見えてしまうのも残念ポイント。オラトリアの方だったら、展開した部隊の大半が陽動に乗ってしまって、さらに首脳陣のほぼ全員が戦意を喪失してしまったとしても、手持ちの戦力と頭脳で状況をひっくり返してしまえるのに、と思うところしきり。

最終局面に至っては、ライバルファミリアにマンツーマンでマークされてしまい、手出しできない状況を甘受するなんて、私の知っている勇者ではありません。そんな状況に陥る前に事態を把握して、逆にライバルファミリアを出し抜いてくれる頼れる団長ですよね、本当は。

結局のところ

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」第11巻はとても良かったです。久しぶりにベルくんの熱いタイマンバトルが繰り広げられるし、ヘスティア・ファミリアの団員も見せ場がたくさんでした。

ベル・クラネルが久しぶりに見せた「強くなりたい」という思いは、こちらの心も揺さぶる熱さを持っていました。

次の巻以降の展開が楽しみですね。

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