MathJaxを使ってWordPressでもっと本格的な数式を書く

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MathJax とは

MathJax は LaTeX で記述された数式をウェブブラウザで表示することができるライブラリです。

LaTeX でデファクト・スタンダードのライブラリを提供している AMS や数学界では著名な SIAM が管理していて、彼らの発行する各種オンライン論文誌にも使われているところを見ると、それなりに標準の位置を確保しているらしく、すぐにメンテされなくなる心配はなさそうです。

前回の記事で紹介したJetPack プラグインでも LaTeX で数式を記述することができますが、複数行に渡る式や日本語を入力することができません。日本語については \mbox を使えばどうにかなるだろうと思っていましたが、どうやら表示エラーになってしまうようです。

一方で、MathJax なら日本語も使えますし、複数行に渡る数式も書くことができるので、JetPack プラグインよりかなり自由に数式を書けるようになります。

WordPress で MathJax は使えるの?

WordPress で MathJax を使う場合に紹介されていることも多い MathJax-LaTeX プラグインは、最近はメンテされていないのか、WordPress の最新バージョンに対応していないという表示が出ます。

そこでここでは WordPress のプラグインは使わないで MathJax を使用する方法を紹介します。

管理コンソールから外観→テーマの編集→header.phpで、</header> の直前に以下のコードを挿入します。

これで準備完了、意外に簡単です。

ちなみにデフォルトでは数式番号は AMS 環境の gatheralign などしかつきませんが、それ以外の全ての数式に番号を振りたい場合は、上のコードの代わりに次のコードを挿入します。

MathJaxの使用例

\[\] の間にLaTeXの数式を書くと display 形式 (別行立て) で、\(\) の間に数式を書くと inline 形式 (改行なし) で表示されます。

以下、試してみた結果です。

オイラーの等式

せっかくなのでやはり世界で一番美しい等式を。

\[e^{\pi i} = -1\]

右辺の -1 を左辺に移項して \(e^{\pi i} + 1 = 0\) とすることで、0、1、\(e\)、\(\pi\)、\(i\) を全て含む式としてにんまりする人も多いらしいですが、個人的には移項しない一番シンプルな方が好きです。

日本語の数式例

日本語の数式も入力ができますね。

\[固定長期適合率 = \frac{固定資産}{固定負債+固定資本}\]

複数行の数式

JetPackプラグインでは複数行の数式も数式内でのTeXコードの改行が許されませんでしたが、MathJax ではそんな制限はありません。結果的に align 環境、gather 環境なども自由に使えます。

\[
\begin{align}
\nabla \cdot \mathbf{B} &= 0 \\
\nabla \times \mathbf{E} &= -\frac{\partial B}{\partial t}\\
\nabla \cdot \mathbf{D} &= \rho \\
\nabla \times \mathbf{H} &= \mathbf{J} + \frac{\partial \mathbf{D}}{\partial t}\\
\end{align}
\]

数式番号の参照

数式番号は \label で名前を付けることができ、\eqref もしくは \ref で参照することができます。
\eqref ではカッコがつきますが、\ref はカッコが付かず数字のみが参照されます。

\[
\begin{gather}
\left(\frac{\dot{a}}{a}\right)^2+\frac{k}{a^2}=\frac{8\pi}{3}G\rho \label{eq:scale-factor-1}\\
2\frac{\ddot{a}}{a}+\left(\frac{\dot{a}}{a}\right)^2+\frac{k}{a^2}=-8\pi GP \label{eq:scale-factor-2}\\
\end{gather}
\]
\eqref{eq:scale-factor-2} から \eqref{eq:scale-factor-1} を両辺引いて、式をまとめると以下の式を得る。
\[
\frac{\ddot{a}}{a}=-\frac{4\pi G}{3}(\rho + 3P)\\
\]
式 \ref{eq:scale-factor-1} の右辺の項はエネルギー項と呼ばれる。

注意

どうやら JetPack プラグインのマークダウン機能を導入すると MathJax が解釈されなくなるようです。
そのため、MathJax を使う場合は、JetPack プラグインのマークダウン機能はオフにする必要があります。

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参考

MathJaxを使ってWordPressでもっと本格的な数式を書く」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 数式test2 – たこはちのブログ

  2. ピンバック: WordPressでTeX,LaTeX(MathJaxを用いて) | Keymaleの徒然草

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