終末のイゼッタ あの敵編隊の旋回ではフォーメーションを維持できない

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終末のイゼッタが面白いです。

最近は週末に放送される終末のイゼッタを観るために、頑張って日々生きているといって過言ではありません。

これはそんなダメ人間が、敵の戦闘機編隊の旋回を見て、突っ込んでみたというお話です。

終末のイゼッタ第2話冒頭の旋回シーン

終末のイゼッタ第2話冒頭で、敵4機編隊が異変を察知して左に旋回する場面です。

終末イゼッタ第2話より旋回開始の場面。奥の2機が編隊の右側に位置し、画面左から右へ旋回している。手前の2機は編隊の左側に位置し、遅れて旋回に入るところ。

終末イゼッタ第2話より旋回開始の場面。奥の2機が編隊の右側に位置し、画面右から左へ旋回している。先頭の機体は元々右から2番目に位置していた。

右から2番目に位置した隊長機が最初に旋回を開始し、それにやや遅れて右端、左から2番目、左端の機体という順番に旋回していきます。

次の場面は旋回終了後のシーンです。

終末イゼッタ第2話より旋回終了の場面

終末イゼッタ第2話より旋回終了の場面。右から2番目の機体が先頭に位置している。

右から2番目の隊長機が先頭で、左端が一番遅れています。

旋回前に右から2番目に位置した隊長機が、旋回後もやはり右から2番目にいることになります。

正しくない旋回の仕方

このシーンから得られるもっとも妥当な航路は次の図のようになるでしょう。

編隊における正しくない旋回の仕方

編隊における正しくない旋回の仕方。外側の飛行距離が長くなってしまい、編隊から遅れてしまう。

旋回前に右から2番目に位置した隊長機が、旋回後もやはり右から2番目にいたということは、内側の機体は内まわり、外側の機体は外回りになるというのは、まあそれなりに自然に思えるかもしれません。

しかし、飛行機というのは加減速が難しい乗り物です。

この方法で旋回すると、距離が外側の機体が編隊に遅れてしまいますし、内側の機体は編隊より先走ってしまいます。

速度を調整する方法として、高度を上げることで速度を下げたり、高度を下げることで速度を上げたり、という方法もありえます。その場合、高度がばらばらになるので、やはり編隊を維持できません。

正しい旋回の仕方

実は一般的な4機編隊での旋回では、次の図のように航路を交差させます。

編隊における正しい旋回の仕方

編隊における正しい旋回の仕方。外側も内側も大体同じぐらいの飛行距離になる。

このような航路をとることで、各機体の飛行距離の差が少なくなり、旋回後に編隊が乱れるのを抑えることができます。

この場合、元々右端だった機体は左端に、左端だった機体は右端に位置します。そうすると、旋回前に右から2番目に位置した隊長機は、旋回後に左から2番目に位置するのが自然ということになりますね。

これは終末のイゼッタで敵国のゲルマニア帝国のモデルになった、第二次世界大戦時のドイツが開発したシュヴァルム戦術の旋回要領の基本です。

なお残る疑問

ところで、あらためて旋回開始のシーンの描写をよく見ると、明らかに右側の2機に比べて、左側の2機は旋回の開始が遅いです。

これでは旋回後の描写、内側の機体は旋回後に内側に、外側の機体は旋回後に外側に位置できません。旋回後の描写と会わせるためには、内側はより早く旋回を開始し、外側が遅めに旋回する必要があるはずです。

この旋回タイミングのずれの描写は、実をいうと、シュヴァルム戦術的に正しい方の旋回と一致します。外側の機体は旋回開始を早めて内側の軌道に入り、内側の機体は旋回開始を遅らせて外側の軌道に入るのがシュヴァルム戦術の旋回要領が教えるところです。

なので実は、最初観たときは、ちゃんと旋回の際に軌道を交差させているんだと思ったのですが、旋回後の編隊を観たら「あれっ」ってなった訳です。

まあおそらくのところ、「旋回後」のシーンの隊形が誤りで、チェックが抜けたのだとは思います。

あと言っておきたいこと

この戦闘機の旋回の描写が正しいとか正しくないとかは、「終末のイゼッタ」の面白さとは一切関係ありませんから!

単にシュヴァルム戦術が一般的でない世界なのかもしれませんからね。

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