展示は小粒ながらトガっている「マチュピチュの出会いとアンデス文明展」感想

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横浜みなと博物館で開催されていた「マチュピチュの出会いとアンデス文明展 」が、小規模ながら意外と展示品が楽しかったので、感想でも書いておきます。

マチュピチュの出会いとアンデス文明展に行った理由

本当は近くのパシフィコ横浜で開催していた「お城EXPO2016」が目当てだったのですが、参加してみたものの正直イマイチな印象をぬぐえませんでした。そんなとき、駅への帰り道の途中にある横浜みなと博物館の入り口で本展が開催されているポスターを見たので、口直しにふらりと立ち寄ったというところです。

お城EXPO2016で遭遇したゆるキャラ

お城EXPO2016で遭遇したゆるキャラ。左がひごまるで右がしろまるひめ。サービス精神旺盛で癒やされます。

「お城EXPO2016」で満足していたら、多分立ち寄ったりはしなかったでしょうね。でも、ゆるキャラは許せましたね。ゆるキャラだけに。

アンデス文明展は小規模です

アンデス文明展はほぼ1部屋ぐらいのスペースで開催されていて展示品もそれほど多くありません。その直前に行っていた「お城EXPO」が5フロアのブチ抜きで開催されていたのと比較すると、こじんまりという形容があっているかと思います。

ちなみに配っていたチラシによると古代文明の出土品は約 50 点だそうです。

「マチュピチュの出会いと古代アンデス文明展」会場。

「マチュピチュの出会いと古代アンデス文明展」会場。大体この写真で会場の半分ぐらいは写っているぐらいの規模。

料金は大人 600 円で、アンデス文明に思い入れがない人にとっては、展示規模を考えると割安と言うことはなくてまあ相場通りぐらいでしょうか。特に混雑はしてなくて、入場したのは土曜日でしたが、展示品の前で写真を撮っても全然邪魔にされませんでした。

展示品は面白くて可愛くて一見の価値ありです

お城EXPOで打ちのめされ、ここでも展示の規模の小ささにやや落胆していたのは否定しがたいところですが、本展の展示品の一品一品は予想を超える面白さでした。

ペッカリー土偶

ペッカリー土偶。見た瞬間に感じるただ者ではないオーラ。やはり一番の人気者だそうな。

まずは一番人気のペッカリー土偶。ペッカリーはヘソイノシシだということですが、目つきといい、座っている姿勢と良い、完全に人をなめくさった態度がとてもいいです。紀元前 1200 年ごろのチョレーラ文化の土偶らしいですが、きっと作者はなつこうとしないヘソイノシシに手を焼いていたに違いありません。

笛付き・人物象形彩文双胴ボトル

笛付き・人物象形彩文双胴ボトル。デザインもそうですが、ボトルのくせいに胴体が2つあるとか、注ぐとピーッと鳴るとかというギミックもスゴいです。

次は怪しげなロシア土産にしか見えない、ナスカ文化のボトルです。ナスカは地上絵で有名ですが、地上絵だけではなくてこんな面白すぎるボトルを開発していたとはあなどれませんね。

後ろの直立している注ぎ口から水を注ぎますが、胴体が 2 つあるだけではなくて、注ぐ際にピーッと鳴る笛の機能を備えていたとか、考えついた人の頭がどうなっているか知りたい代物に仕上がっています。

人物肖像鐙型ボトル

人物肖像鐙型ボトル。リアル志向の彫像かと思ったらボトルというセンスにしびれます。

これはひと目見てビビります。そこまでの展示で学習した、南米の人たちってみんなキュートなマンガの世界に生きているのでしょう、という浅はかな理解を打ち砕いてくれるリアル志向な一品ですね。

どこかのオジさんの偉大さをたたえて彫像でも作ったのかと思いきや、なんと土器でボトルです。これを使ってお酒を注ぐとか、偉大な人物と思われているのか道具としてしか思われてないのかよく分かりませんね。

展示されていた織物。

展示されていた織物。これまたキャラクターの造形が日本のマンガを思い起こさせます。

織物のデザインもいい感じです。草木などの無難なモチーフを使わずに、あやしげな宇宙人っぽいデザインが心に刺さりますね。BLEACH の某キャラと同じロックな精神を感じます。

ボランティア感あふれるスタッフ

展示自体はなかなかですが、スタッフはボランティア感があふれていましたね。

まず「マチュピチュの出会いとアンデス文明展」のポスターにつられて横浜みなと博物館の入り口に入っても、どこで展示が行われているか看板が見当たらず、いきなり迷子になります。

しかし、さすがにこの程度では慌てません。目の前にある総合受付に行って尋ねます。

「どこでマチュピチュ展やってますか」
「マチュピチュ展ですね。そこの方にお尋ねください」

と指されたのが、入り口近くに座っていたボランティア風なスタッフです。いや、ここにボランティアを置かなくても、看板だけ置いておけばいいのではないでしょうか。

ともあれ道順を尋ねて、展示会場まで向かいます。何でもスロープを下りて、エスカレーターをで下りて、さらにその奥だとか。まあ、それほど広くない館内ですし、迷うことはないでしょう。

「マチュピチュとの出会いとアンデス文明展」への案内標識

「マチュピチュとの出会いとアンデス文明展」への案内標識。私は右に行けば良いのですか、左に行けば良いのですか。

……この順路表示、迷わせようとしているとしか思えません。まさか分かれ道で左右両方の矢印が案内されているとは。

いやたぶん、どちらに行ってもたどり着けるよ、と言いたいのでしょうが、それでも普通は順路を適当に一つに決めて指示するものだと思ってました。

そしてたどり着くまでに、1 階と地下 1 階の2つの案内カウンターがありますが、そのどちらでも特別展のチケットが買えないとか、意外と罠があったりします。

さすがアンデス、やりますね。

まとめ

「マチュピチュの出会いとアンデス文明展」は、規模こそ小さいですが、なかなか面白い展示品がそろってました。

運営スタッフはちょっと頼りないところもありますが、詳しい学芸員の方もいて、見学者の一人が突っ込んだ質問にも普通に回答していたので、そのあたりも安心です。

本当、意外なところに面白い展示会があるものです。

参考

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